なぜビニールハウスでCO₂の測定をするのか?

種々の植物がそれぞれのCO₂のニーズを持っているため、ビニールハウスで常にCO₂の値を監視することは極めて重要です。例えばC3植物は常に気孔が開いているため、同時にCO₂を蓄えて、発散させることが出来ません。一方、C4植物は環境中でCO₂を蓄えることが出来るので、気孔を開き続ける必要がありません。第三の種類の植物、CAM植物は日中は気孔を閉じているので、夜間にのみCO₂を吸収します。

生育期の植物が、損害のリスク無く、CO₂を利用して最大限の効果を得ようとするとき、上の写真が示すように、換気全般に効果的な制御を行うことが重要です。一般的に、最良の効果が得られるのはCO₂を若い植物と親植物に規則的に、春の短期間、すべての植物に散布することです。もし植物が過敏な場合は、損傷を防ぐために純CO₂を使用することが極めて重要です。

1,000ppmまでのCO₂が良いレベルだと推定されます。もし、ビニールハウス内でCO₂のレベルが高すぎると、植物は通常よりも気孔を閉じるため、損傷を受ける場合があります。これは暖かい時期に、植物へ損傷をもたらす可能性があります。

CO₂の濃度は24時間にわたり大幅に変化します。CO₂の濃度を500~1,000ppmの高さのレベルとするの理由は、植物の種類に関わらず、通常夜間に高くなる植物の呼吸のためです。

CO₂はどのように作用するのか?

もし全ての植物が同じ環境下(CO₂レベルを含む)で育てば、同時に、相似の結果で収穫される可能性が高くなります。ビニールハウスのCO₂の消年間費量は約5~10kg/m²です。例外的な状況のみ、この値を超えます。

CO₂の明白な効果は植物によって大きく変わり得ます。例えばトマトやきゅうりに関しては、8~10%高いリターンを得ることができます。

M.Crookshanks,G.Taylor,L.Dolanの研究によると、CO₂が豊富な植物は他の植物に比べてより多くの有機物質を産出します。

これらの強化された植物は、早く成長し、より強い標本となり、植物の再生に貢献できるように、新しい有機物質を根につけます。

主な利点

  • 利益性の向上
  • 植物の損失の減少
  • 生育期間の短縮