なぜ商業施設の換気のためにCO₂測定をするのか?

オフィスビル内の主なCO₂の排出源はビル内滞在・滞留する人の呼吸です。オフィスビルのCO₂濃度は一般的に390から2500ppmの範囲です。

CO測定に関する現在の法律は、許容される最大値は35ppmと規定しています。しかし、COと同様に重要であるにも関わらず、CO₂測定に関する法律はありません。従って、人の安全のためにもどちらのガスも測定する事が大切です。

8時間の時間加重平均に対するCO₂の許容しきい値は5000ppmです。アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)はオフィスにおいて一人当たり10L/sの最小換気率を推奨しています。これは屋外のCO₂が390ppmで、屋内のCO₂発生量が一人当たり0.31L/minであるという仮定に基づいた910ppmのおよその安定状態の屋内の濃度と一致します。

“シックビルディング症候群(SBS)”はオフィスで働く労働者によって頻繁に報告される一連の正体不明の病因を表すのに用いられます。SBSの症状を患っている人は屋内(特にオフィスビル)に居るときに症状が表れ、オフィスビルから離れると症状が和らぐと言われています。

CO₂はどのように作用するのか?

最適な換気を行うためには、その区域の新鮮な空気の正しいCO₂濃度レベルの特定が必要で、CO₂濃度測定に手ごろで安定したセンサ技術を使用することが大切です。一定の空間での適切なCO₂測定は、時々に変化する人の空気の循環によって変わるCO₂濃度レベルを制御することを可能にします。

センサは個々の空間での新鮮な空気の要求を検知し、その信号を主換気システムのコンピュータに送ります。完全な空調機器は顕著な省エネルギーに加え、より良い屋内環境を作り出すことに貢献します。

主な利点

  • 公共衛生安全
  • 省エネルギー
  • コスト削減
  • 環境保護
  • 良好な室内空気質