なぜ建物のCO₂測定をするか?

空気中の二酸化炭素量は人体に影響します。推奨される屋内のCO₂濃度は約800ppmです。これ以上低いと(例えば600ppm)、部屋は、不必要で潜在的にコストのかかる過剰換気になります。

衛生的な限界値は5,000ppmです。これ以上高いCO₂濃度(約15,000ppm)は息切れや脈拍数を増加させることもあります。また、20,000~80,000ppmでは痙攣、即時の麻痺、最悪の場合は死をもたらすこともあります。

CO₂はどのように作用するのか?

室内のCO₂濃度は室内の人数により変化します。一般的に、誰もいない室内のCO₂濃度は400ppm(通常の屋外の濃度)であり、部屋のCO₂濃度は人数が増える毎に上昇します。

そのため、小型デマンドコントロール換気システムが有益です。このシステムはCO₂の値を測定するセンサを備えており、信号を室内で要求される換気レベルに変更する換気装置またはVAVデバイスに送ります。システムはセンサによって空気の流れを調節する可変ダンパを備えています。

小型換気システムは、同じ部屋の1台のファンを調整しているインテリジェントなセンサあるいはアナライザーであると言うことが出来ます。

コスト削減

このアプリケーションは省エネルギーという形でコストを削減します。ルームファンはその環境のCO₂レベルを基に、必要な時のみ稼働します。このエネルギー使用の削減は環境にも非常によく、地球の資源を保護する明確な方法です。ウイルスや細菌が減少し、屋内の空気質が改善されます。また、部屋を換気することによって屋内で発生する粒子の数は減少します。

デマンドコントロール換気システムを使用する建物での試験では、エネルギーのコストが約30パーセント減少したことを示しています。短期間でセンサコストの回収は可能です。

主な利点

  • 省エネルギー
  • 明確な環境保護効果
  • 健康な室内空気質