固体電解質センサに比べて、NDIRセンサは極めて長い寿命を持っています。これは、NDIRセンサが焼損、あるいは、ガスへの暴露による劣化がないという特質に依っています。さらに、測定対象ガスにもよりますが、NDIRセンサでは、測定中の他のガスによる干渉が限りなくゼロに近いという特質もあります。

半導体センサは高濃度域(2,000~10,000ppm)において最も良く働きますが、湿度および温度の変動に対する交差感度を持っています。また、半導体センサは非対象のガスが酸化物表面で吸収する可能性があり、劣化します。

NDIRセンサが濃度を測定できるガスにおいては、それらの問題はなく、対象ガスの全ての濃度において良好に動作します。総じて言えば、NDIRの主な利点は、そのライフサイクルに比してコストが低いこと、長期にわたる高い精度と安定性です。

全てのセンサは時間とともにドリフトします。従って、長期精度を維持するためには適時の再校正が必要です。

センスエアの自動ベースライン補正機能(ABC)は、通常の屋内アプリケーションにおいて、センスエアNDIRセンサのドリフトを自動的に補正し、手動での再校正の必要がありません。その結果、センスエアNDIRセンサはメンテナンスフリーで、精度を維持したまま、15年以上の期待寿命を実現しています。