センサの取付けには基本的に二つの方法があります。
部屋内で滞留者に近い場所の場合、または、屋外へ吐出される空気のCO₂濃度レベルを検出する換気システムの中の場合で、それらの空間の特性に応じて選択します。
例として、ホテルの場合:
レストランや広いロビーでは、片側の壁のみにセンサを取り付けた場合、部屋の反対側のレベルを読み違えます。従って、センサを排出空気の中に設置すればより効果的です。
比較的狭い会議室や一般的なホテルの客室では片側の壁面にセンサを取り付けることで十分です。
また、CO₂と温度の検出・制御の間にも違いがあります。温度が部屋全体に一定であっても、CO₂は、例えば、片側で3000ppm、反対側で600ppmと、大きく変化し得ます。
センサ制御された換気システムを導入する場合、OEM開発者、システムデベロッパー、販売代理店など、その当事者によって様々な手法とアルゴリズムがあります。従って、どのような手法で進めるかについて当事者と打ち合せる必要があります。
センサはCO₂の変化に準じた信号を出力します。測定の頻度(サンプリング周期)は必要度とエネルギー節約によります(ワイヤレス設置については低消費電力をご参照下さい)。
ほとんどの場合、センスエアのセンサはPIDで終端します(PIDの詳細は下のPID項を参照)。PIDは、大きく変化して予測が難しい滞留者数のパターンがある、複数区画のビルの制御に適しています。
PIDに関する参考リンク:
"http://www.eurotherm.com/pid-control-made-easy"
"https://www.csimn.com/CSI_pages/PIDforDummies.html"
CO₂センサは設定ポイントでダンパーを制御し、換気が正常なレベルに復帰したとき、センサはダンパーを閉じます。この制御手法は滞留者が刻々と大幅に変化する学校や劇場、会議室などのアプリケーションで良好に働きます。
この制御手法は屋外空気と室内空気の差に対して働きます。設定ポイントは例えば、屋外レベルに対して100ppm超です。要求されるCO₂濃度レベルに近づくにつれて制御の“ペダル”が緩められます。