IRテクノロジーを使用するセンスエア社のセンサは主に以下の四つの部分で構成されています。

  • IR発光器
  • センスエア独自OBA(Optical bench Assembly)
  • IR検出器
  • マイコンその他の電子部品を搭載したPCB

IR放射は特別に選定された発光器で作り出され、その発光周波数はファームウェアのプログラムによって厳格に制御され、通常は0.5Hzで点滅します。IR検出器はサーモパイルです。このことは入光するIR放射が温度を増加させ、その温度変化が電圧の変化に変換されることを意味しています。全てのIR検出器は不要な波長域を全てカットするバンドパスフィルタと共にケースに封入されています。

PCBには電源電圧の制御、信号の増幅、外部の干渉電磁波からのセンサ保護や、外部との通信を行うために必要な電子部品が搭載されています。周到にプログラムされたマイコンが生データからガス濃度を算出し、内部メモリに全ての情報を保存します。また、マイコンにはセンスエア社独自のABC機能も含まれています。ほとんどのユーザーがセンサのメンテナンスフリーと長期にわたる高精度のガス測定を可能にするための、この便利なアルゴリズムを有効化してセンサを使用しています。

全てのセンスエア製品は、個別4点校正や検査シーケンスを含むユニークな生産システムとの通信を可能にする部品を搭載しています。さらに、全てのセンサが製品寿命の間いつでも、その製造ロットによるトレーサビリティを可能にする固有のシリアル番号を持っています。IRテクノロジーに基づくガスセンサの他、センスエア社の幾つかの製品は、例えば、温度や一酸化炭素、あるいは他のガス、湿度や圧力を測定するためのセンサや部品を搭載しています。