NDIR方式CO₂センサとはについて考えるとき、センサの光学設計が重要な要素になります。

センスエア社のOBA(Optical Bench Assembly)は、センスエアガスセンサにおける最も重要な光学シェルです。OBAの樹脂成型金型は、光物性学の深い知識と、ランベルト・ベールの法則による光路シミュレーションに基づいて、極めて高い精度で精密に設計されています。センスエア社NDIR方式CO₂センサとはすなわち、特許を取得した秀逸な光学設計から生まれたOBAといっても過言ではありません。

ランベルト・ベールの法則では、ガス分子の吸収はA=abcの数式で表されています。

A 吸光度
a モル吸光係数と呼ばれる物質固有の定数
b 吸収物質を通る光路長
c ppmまたは容積%で測定される物質の濃度

最良の検出信号とSN比を達成するためには光路長が最適化されなければなりません。例えば、低濃度のガス用に設計されたOBAは、OBA内部での多重反射を使用することによって、“折り畳まれた”長い光路長を獲得しています。優れた反射特性を得るために、センスエア社は、高い反射率と、気候や空気汚染の雰囲気環境に耐える経年特性をもつ独自のOBAの鏡面を開発しました。

このユニークな光学設計と最新の信号処理技術により、センスエア社CO₂センサはCO₂とはに応える優れたソリューションです。

優れた鏡面コーティングのセンスエア社高品質OBA8。
長い光路長が低いガス濃度の検出も可能にしています。

センスエア社はOBAの開発に関連して、以下の特許を日本で取得しています:
特許 5797658 スペクトル分析に適合した測定セル(S8
特許 4711590 ガスセル(K30
特許 4497306 ガス分析装置(K22)
特許 4446314 ガス・セル(不明)
特許 3990733 ガスセンサ(K30